都内のマンションを購入し、北欧風のインテリアに和のテイストを加えようと、スタイリッシュな縁なしの置き畳を選びました。導入直後はそのモダンな外観に感動し、フローリングに直接座れる心地よさを満喫していましたが、一年、二年と時間が経過するにつれて、カタログスペックだけでは見えてこない経年劣化のデメリットに直面することになりました。まず驚いたのは、色の変化の速さです。天然のい草を使用したタイプを選んだのですが、リビングの日当たりの良い場所に置いたため、わずか数ヶ月で鮮やかな緑色が黄色く褪せてしまいました。一部の畳だけが変色したことで、全体の統一感が損なわれ、あんなにお洒落だった空間が急に古びた印象になってしまったのです。これを防ぐには頻繁に畳の位置を入れ替える必要がありますが、裏面の滑り止めが強力なものほど、移動させるたびに腰に負担がかかります。また、い草特有の香りは最初は癒やしになりますが、時間が経つにつれて弱まり、代わりに来客が持ち込んだペットの毛や服の繊維、さらには生活臭が畳に染み付いてしまうという問題も発生しました。布製のラグであれば洗濯機で丸洗いできますが、畳は水洗いができないため、消臭スプレーなどで誤魔化すしかなく、清潔感を維持するのが非常に困難です。さらに、マンションのような高気密な空間では、い草に含まれる微細な植物の粉末が舞い、それがテレビや棚の上の埃と混ざって目立つようになりました。掃除の際も、畳の目に沿って丁寧にかけなければならないため、フローリングだけの時に比べて倍以上の時間がかかるようになりました。結局、一番のデメリットだと感じたのは、一度「和」のコーナーを作ってしまうと、その後の家具の買い替えや模様替えの自由度が極端に低くなることです。大きなラグなら簡単に交換できますが、サイズを合わせて購入した置き畳は、他の部屋で使い回すことも難しく、大型ゴミとしての処分も手間がかかります。手軽に買えるからこそ、その「出口戦略」まで考えていなかった自分を反省しています。
マンションのフローリングに置き畳を敷いて分かった実状